東京都は10月19日、米国の富裕層向け旅行雑誌「Conde Nast Traveler」(米国版)が行った読者投票ランキング「Readers' Choice Awards」における、世界で最も魅力的な都市を決める「Best Cities in the World」のランキングにおいて、米国を除く世界各都市の中で、初めて東京が第1位に選ばれた、と発表した。
昨年は15位。
これは、東京の観光PRや旅行者の受入環境整備など、行政と民間が力を合わせた様々な取組の成果が反映されたものと考えられ、東京都では東京の魅力をさらに磨き上げ、名実ともに世界有数の観光都市として、今後も世界からの旅行者の誘致拡大を図る、としている。このほかにも、森記念財団都市戦略研究所から世界の主要42都市を対象に、都市の力を表す様々な分野を総合的に評価した日本初のランキング「世界の都市総合力ランキング(GPCI)」の2016年版が発表されたが、東京は調査開始から8年連続の4位からパリを抜いて3位となった。
スコアを伸ばした主な要因は、海外からの訪問者数の増加(文化・交流)、為替変動(円安)などによる米ドルベースでの物価水準や住宅平均賃料の下落(居住)、羽田空港の国際化(交通・アクセス)などである。また、強みである「経済」では、依然として42都市中トップを維持している。